戸建住宅用の足場とは、「戸建住宅の新築工事」や「屋根・外壁の塗装などのメンテナンス」をする時に組まれる足場のことです。

建設現場で組まれる足場には、建物の大きさや作業の用途ごとにいくつかの種類がありますが、戸建て住宅では「くさび式足場」が多く使われます。

「くさび式足場」は「ビケ足場」とも呼ばれますが、これは同じものとの認識で大丈夫です。
その理由は「ビケ足場」は「くさび式足場」の中のひとつの商品名だからです。

「くさび式足場」の構造は、柱になるパイプに受け口があり、これに足場板や手摺りになるパーツについているくさびをハンマーで叩き込みながら組んでいくものになります。
戸建住宅の工事現場で足場を組む時や解体する時に、カーンカーンと音がするのはこのくさびを打ち込んでいる音だったんですね。

この足場のメリットは小回りが利く点で、現場で建物の形状に合わせて組みやすいこと。
そして作業時間が短いことがあげられます。
戸建住宅ですと、組み上げるのも解体するのも朝始めれば昼過ぎに完了するような具合に、半日程度の所要時間になることがほとんどです。

足場の設置目的はいくつかありますが、外壁塗装で使用する際の主な目的は、「作業員の安全の為」「作業の効率化の為」「通行人の安全の為」「塗料の飛散防止の為」などがあげられます。

「安全に正確な工事を素早く行い、なおかつ周辺に迷惑をかけないことが目的」と考えると、足場工事は本当に大切な工程です。
安全面はもちろんのことですが、工事の出来栄えも左右しうる工程ですので、なによりもまず経験豊富な頼れる職人に足場を組んでもらいたいところです。

屋根・外壁塗装の際の足場の位置ですが、一番シンプルにお伝えすると、「建物の一番出ぱっている部分よりも外側になりますよ」となります。

屋根の軒先が建物の一番外側になる場合には、それよりも外側に足場を組みます。
これは屋根の軒先よりも高く足場を組んで、屋根作業時の落下防止に手摺りを組む為です。
同じくベランダの外壁が一番外側になる場合には、それよりも外側に足場を組みます。

箱型の建物の場合には外壁が一番外側になると思いますが、その場合には外壁よりも約８０ｃｍ外側に足場が組まれます。
これは「足場板の奥行き」と「作業しやすい離れ」を足したおおよその寸法となります。
または、メッシュシートなども含めると約１ｍほど大きく家を取り囲むんだなとイメージして頂いた方がわかりやすいかもしれません。

隣の建物との外壁間が狭い場合ですと、足場を組んだり塗装作業が出来ないと思われる方がいます。
実際に外壁間が狭い場合は、足場を組むのに技術と経験が必要ですので、工事を断る業者もあります。
ですが逆に言うと、技術と経験があれば工事可能です。

川野美建では充分な技術と経験がありますので、「目安として人が入れる隙間があれば足場と塗装工事が可能です」とお答えしています。
実際には現地調査をしてからの回答となりますが、工事可能な目安は外壁の間の寸法で約３０ｃｍ以上です。

外壁間が狭い場合には、実際に作業する職人の難易度は上がりますし手間も増えますが、せっかく工事を依頼したのに塗り残す部分があっては気分的にスッキリしませんし、工事できなかった部分の耐久性も気になりますよね。

他の業者に相談したら断られてしまった、という方はぜひ川野美建にお問合せください。
出来る限り前向きに回答させて頂きます。

ですが、もしも人が入れない外壁間の場合には、そのタイミングでは足場と塗装工事はあきらめざるを得ません。
しかし少なくとも目視したり触れたりできれば、外壁の状態を点検したりメンテナンスの方法のアドバイスをお伝えして、将来に備えることはできると思います。

川野美建ではご相談や点検については無料でお受けしておりますので、お気軽にお問合せください。

足場の設置位置については先ほど書いたとおり、建物よりも１ｍ程大きく取り囲むイメージとなります。

ご自宅の敷地内で足場が組める場合は特に何もしなくて良いのですが、敷地内だけでは足場が組めない場合もあります。
この場合には、お隣の敷地を一部お借りする場合もありますし、道路を使用する場合もあります。

近隣の敷地をお借りする場合には工事内容の説明をして、ご協力をお願いすることが必要になります。
「お互い様ですから協力しますよ」と快諾頂けることも多いですが、中にはご近隣の方の車の出し入れが出来なくなる場合などもあります。

そういう場合には、お借りする敷地の面積を月極の駐車場の代金に置き換えてお渡しして頂ければ、よりスムーズにお願いしやすくなります。例えば駐車場１台分くらいの敷地を１か月くらいお借りするので、近隣の月極駐車場の相場で１万５千円程お渡しして、敷地をお借りすることをお願いするという感じです。
工事も大切ですが、ご近所様との関係も同じくらい大切かと思いますのでご参考になれば幸いです。

また、道路を使用する場合には道路使用許可が必要になります。
申請自体は川野美建が行いますので、特に準備は必要ありませんが、申請に必要な印紙代や書類の制作費などが掛かりますので、お見積りに加えさせて頂いております。
申請に必要な期間や費用は場合によりますが、最低でも約１週間程度で費用は１万円程度になります。

足場の設置位置については先ほど書いたとおり、建物よりも１ｍ程大きく取り囲むイメージとなります。

この範囲の中に車両や荷物がある場合には、足場を組む前に事前の移動をお願いしております。
軽い荷物や数量が少ないものについては、工事をしながらでも移動できますが、移動できない物もありますので、事前に準備をお願いしております。


■移動が必要なもの
　　自動車
　　バイク
　　固定式ではない物置　など

■移動が望ましいもの
　　自転車
　　タイヤ
　　スポーツ用品
　　ごみ箱
　　植木鉢　など

〇川野美建で一時撤去するもの
　　フェンス（足場の位置に絡む場合）
　　カーポート屋根パネル（足場の位置に絡む場合）
　　テラス屋根パネル（足場の位置に絡む場合）　など


色々書きましたが、実際の現場では、現物を確認して打合せをしながら準備をお願いしておりますので、
「だいたいそんな感じか、なるほど」ぐらいの感覚で見て頂ければと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

屋根・外壁塗装のご相談は、ぜひ川野美建にお問合せください。